【サイン入り!】
日本の現代美術史上、最大の問題作、
「犬」は、なぜ描かれたのか?
作者自らによる全解説。これは「ほぼ遺書」である。
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この本は2部構成になっています。/第1部〈芸術〉は、「『犬』全解説」という書き下ろしで、約6万文字です。『犬』シリーズは僕の(ある意味)処女作にして、今でも人々から最も嫌われ続けているもの。それを1989年、23歳の時になぜ描き始めたのか、その動機を微に入り細を穿って書き記しました。この長めの一文をもって、僕のすべての創作活動を総括しようと目論んだ、決定版的自作解説と言えるでしょう。/第2部〈性〉は、「『色ざんげ』が書けなくて」という、ネットに連載したエッセイを纏めたもので、約3万5千文字です。こちらは僕が語りうる性全般の話題(オナニーから始まり恋愛、セックス、ポルノ、レイプなど)をフランクな口調で綴ったものです。下半身にまつわる僕のモヤモヤをすべて吐き出した形でしょうか。/このような「自分語り」の類書は今後一切出さないものと思われますので、この機会にぜひお買い求めください!
会田誠
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「もちろん分かっている──美術作品の解説なんて作者本人はしない方がいいことは。だからこんな悪趣味は一生にこれ一度きりとする。本来無言の佇まいが良しとされる美術作品に言葉を喋らせたら──いったんそれを許可してしまったら──たった一作でもこれくらい饒舌になるという、最悪のサンプルをお見せしよう。ついてこれる人だけついてきてくれればいい。」(本文より)
日本を代表する現代美術家会田誠の23歳の作品「犬」は、2012年の森美術館展覧会での撤去抗議はじめ、これまでさまざまに波紋を呼んできた。その存在の理由を自らの言葉で率直に綴る。人間と表現をめぐる真摯な問い。
出版社 : 幻冬舎 (2022/7/21)
発売日 : 2022/7/21
言語 : 日本語
単行本 : 216ページ
ISBN-10 : 4344039831
ISBN-13 : 978-4344039834