青山悟(1973~)は、産業革命の象徴、手仕事の喪失、ジェンダー観など、多言語をもつ“ミシン”を用いて、世の中の様々な問題や矛盾を、風刺とユーモア溢れる作品にあらわしている。その創作の原点は、ロンドンのゴールドスミスカレッジのテキスタイルアート科、生徒の9割が女性という環境下で、アートと、テキスタイルの背景にある労働問題やフェミニズムに触れた学生時代にある。AIが人にとって代わろうとし、テクノロジーの台頭が著しい今日において、青山の世界は見る者に静かながら深い示唆を伝えるだろう。本書は、初期から最新作まで20年にわたる制作活動から約150点を厳選、作家解説を付した初の作品集である。
著者:青山悟
刊行:青幻舎
アートディレクション:小熊千佳子
発行日:2024年4月
言語:日英併記
判型:B5
総頁:176頁
製本:並製
ISBN:978-4-86152-945-0 C0071
*本作品集は、2024年4月20日(土)より目黒区美術館で開催される「青山悟 刺繍少年フォーエバー」の関連書籍となります。(会場でも販売されます)
展覧会ページ:https://mmat.jp/exhibition/archive/2024/20240420-427.html